JICで長年会長を務め,リユニオンパーティや理事会でつい数年前までご活躍いただいた堂山昌夫先生が,令和6年1月2日にご逝去されました,享年96歳でした.
Dr. Masao Doyama, who served as JIC president for many years and was active in reunion parties and board meetings until just a few years ago, passed away on January 2, 2024, at the age of 96.
堂山先生は昭和2年2月8日生まれ,昭和27年に東京大学工学部冶金学科をご卒業の後,昭和29年から米国ノートルダム大学を経て昭和33年にイリノイ大学大学院でMS in Physicsを取得,昭和37年にPh.Dを取得の後,シカゴのアルゴンヌ国立研究所(ANL)でリサーチアソシエート,イリノイ大学大学院の訪問助教授を経て,昭和42年から東京大学工学部の助教授になりました.更に昭和50年には東京大学で工学博士を取得,教授となりました.その後名古屋大学工学部の教授を経て,西東京科学技術大学教授,平成7年に帝京科学大学理工学部教授となりました.
Dr. Doyama received MS in Physics from the University of Illinois in 1958, and received Ph.D in 1962. He bacame a Research Associate at Argonne National Laboratory (ANL) in Chicago and as a visiting assistant professor at the University of Illinois Graduate School of Engineering, before becoming an associate professor in the Faculty of Engineering at the University of Tokyo in 1967. In 1975, he received a doctorate in engineering from the University of Tokyo and became a professor. After that, he became a professor at the Faculty of Engineering, Nagoya University, a professor at the West Tokyo University of Science and Technology, and in 1995, a professor at the Faculty of Science and Technology, Teikyo University of Science.
堂山先生のご専門は結晶欠陥に関する研究で,イリノイ大学での修士論文でコンピュータ・シミュレーションを先駆的に実施した研究は画期的であったことが知られています.その後日本では金属電子論の講義を起こし,理論計算,陽電子消滅実験,電界イオン顕微鏡実験等を行ったことが知られています.また,日本金属学会会長,日本鉄鋼協会理事,日本Materials Research Societyの会長,International Union of Materials Research Societies 会長に加えて,イリノイ大学日本同窓会の会長を歴任されました.
Dr. Doyama specializes in research on crystal defects, and his master's thesis at the University of Illinois, where he pioneered the use of computer simulation, is known to have been groundbreaking. Later in Japan, he started lecturing on metallic electron theory and is known for his theoretical calculations, positron annihilation experiments, and field ion microscopy experiments. He also served as President of the Japan Institute of Metals, Director of the Iron and Steel Institute of Japan, President of the Materials Research Society of Japan, President of the International Union of Materials Research Societies, and President of the Japan Illini Club.
研究面でのご活躍はさることながら,イリノイ大学日本同窓会では42年間に渡って実施してきたイリノイ大学日本同窓会小山八郎記念奨学制度の運営では,堂山先生の貢献無くしては継続することができませんでした.
In addition to his research activities, the JIC could not have continued its 42-year operation of the University of Illinois Japan Alumni Association Koyama Hachiro Memorial Scholarship Program without the contributions of Dr. Doyama.
哀悼の意を表するとともに,謹んでお知らせいたします.
We would like to express our deepest condolences and respectfully inform you of his loss.
<参考URL>
第31期JIC奨学生の佐藤真莉子さんが,2024年4月からニュースウォッチ9のキャスターとして活躍されています.佐藤真莉子さんは,慶応義塾大学に在学中第31期イリノイ大学日本同窓会小山八郎記念奨学生としてイリノイ大学へ1年間留学し,帰国後はTBSテレビに就職した後NHKに入局,2011年3月11日以降NHK福島局からNHK Worldを通して世界に向けて福島のことをレポートしていたことを,JIC会員の皆様には目に焼き付いているのではないでしょうか.その後本局を経てNHKのニューヨーク総局に移り,数多くのニュースを日本に向けてレポートされていたことも皆さんご存知でしょう.そして,2024年4月からNHK ニュースウォッチのキャスターとなり,毎晩皆さんもTVでご覧になっているのではないかと思います.引き続き,佐藤真莉子さんのご活躍をJICとして応援したいと思います.
Ms. Mariko Sato, who delivered many news reports from NHK's New York General Bureau until March 2024, has been working as an anchor for Newswatch since April this year. After returning to Japan, she worked at TBS Television before joining NHK, and after March 11, 2011, she reported on Fukushima to the world through NHK World from NHK Fukushima station. I am sure that JIC members are familiar with the fact that after March 11, 2011, he reported on Fukushima to the world through NHK World from NHK Fukushima station. After that, he moved to NHK's New York bureau, where he reported many news items to Japan. She became an anchor of NHK Newswatch in April 2024, and I am sure you have been watching her on TV every night. The JIC would like to continue to support Ms. Mariko Sato in her endeavors.
JICで長年会長を務め,リユニオンパーティや理事会でつい数年前までご活躍いただいた堂山昌夫先生が,令和6年1月2日にご逝去されました,享年96歳でした.
Dr. Masao Doyama, who served as JIC president for many years and was active in reunion parties and board meetings until just a few years ago, passed away on January 2, 2024, at the age of 96.
堂山先生は昭和2年2月8日生まれ,昭和27年に東京大学工学部冶金学科をご卒業の後,昭和29年から米国ノートルダム大学を経て昭和33年にイリノイ大学大学院でMS in Physicsを取得,昭和37年にPh.Dを取得の後,シカゴのアルゴンヌ国立研究所(ANL)でリサーチアソシエート,イリノイ大学大学院の訪問助教授を経て,昭和42年から東京大学工学部の助教授になりました.更に昭和50年には東京大学で工学博士を取得,教授となりました.その後名古屋大学工学部の教授を経て,西東京科学技術大学教授,平成7年に帝京科学大学理工学部教授となりました.
Dr. Doyama received MS in Physics from the University of Illinois in 1958, and received Ph.D in 1962. He bacame a Research Associate at Argonne National Laboratory (ANL) in Chicago and as a visiting assistant professor at the University of Illinois Graduate School of Engineering, before becoming an associate professor in the Faculty of Engineering at the University of Tokyo in 1967. In 1975, he received a doctorate in engineering from the University of Tokyo and became a professor. After that, he became a professor at the Faculty of Engineering, Nagoya University, a professor at the West Tokyo University of Science and Technology, and in 1995, a professor at the Faculty of Science and Technology, Teikyo University of Science.
イリノイ大学日本同窓会とイリノイ大学基金(英文名 University of Illinois Fundation)では,公益社団法人 企業市民協議会(英文名 Council for Better Corporate Citizenship (CBCC),経団連の呼びかけにより1989年9月に設立された公益社団法人)と協定を締結し,イリノイ大学に対する寄付について税額控除することが可能となりました. 経団連CBCCのサイト「第46回承認プロジェクト:2021年5月承認」部分に,その他承認プログラムと一緒に一覧が掲載されています.
公益社団法人であるCBCCは,寄附に対して税制上の優遇措置が適用される特定公益増進法人に該当します.これにより,CBCCが「国際貢献事業」と認定したプロジェクトにご寄附いただいた場合,企業はその金額を一般寄附金とは別枠で損金に算入することができます.また,個人の方は,特定公益増進法人等に対する寄附金の合計額(総所得金額の40%を限度とする)から2千円を差し引いた金額を所得から控除するか,寄附金の合計額(総所得金額の40%を限度とする)から2千円を差し引いた額の40%相当額を税額から控除するかのいずれかを選択適用することができます.
具体的な申込み方法等に関する問い合わせは, 同窓会に問い合わせしてください.イリノイ大学日本同窓会の本プログラム担当者が日本語で対応します. また,申し込み書はこちらからダウンロードすることができます.
また,本制度に関するイリノイ学側での詳細説明はイリノイ大学基金のサイトをご覧ください.
イリノイ大学日本同窓会会長の古市氏は,1994年にイリノイ大学大学院でMS in Computer Scienceを取得しましたが,その時の研究成果を現在はTVの歴史番組等にも活かしています.近いところでは,2023年7月5日(水)にNHK総合 16:15-17:00に再放送される「歴史探偵 武田信玄最強の秘密」で古市研究室で制作したゲームを用いてその秘密を解明します.キーワードは,ミッションコマンドです.よろしければ,録画予約等をしてご覧ください.
2023年7月1日(土)12:00〜14:00 ,2019年以来4年ぶりに対面形式でリユニオンパーティを東京・千代田区のホテルグランドヒル市ヶ谷で行い,66人のイリノイ大学同窓生および在学生等が集まりました.今年度の特徴は,在学生または今年卒業または修了した皆さんが16人も集まったということ.イリノイ大学日本同窓会として,在学生がこれだけ集まったのは過去最高と思います.ご参集いただいた皆様,どうもありがとうございました.
小山八郎記念奨学制度が2017年に終了して以来,今後同窓会の会員が減るのではないかと危惧してましたが,実際には,イリノイ大学への日本からの留学生が増加していると共に,今回は初めて東京大学から交換留学生としてイリノイ大学に留学していた2名の学生さんに参加していただいたことから,今後は同窓生が従来以上に増えていくことを実感しました.ただ,現在の留学生はオンラインプログラムの方が多いため,アーバナ・シャンペンには行ったことがない方が多いため,街の近況等について語ることができなかったのは,先輩の同窓生としては少し残念に思いました.ぜひとも,機会をみつけてキャンパスを多くの留学生が訪れてもらいたいと思います.
いずれにせよ,これだけ多くの世代が一様に集まる海外の大学の同窓会は我が国では珍しいのではないかと思いますが,今後もこの体制でイリノイ大学日本同窓会を続けたいと思います. 今年参加の機会を逸した皆さんは,また来年機会があります,楽しみにしていてください! それから,この記事を見てイリノイ大学への留学に興味を持った方は,何をイリノイ大学で学びたいか明確になったら...
2006年度の小山八郎記念奨学生(第31期)の佐藤真莉子さんが,35年の歴史にブロードウェイで幕をおろしたオペラ座の怪人と日本人の方に関して取材された記事が,NHKのサイトに掲載されました.佐藤真莉子さんはNHKに入局後福島局,社会部,国際部を経て現在からNY総支局に勤務されており,イリノイ大学で学んだジャーナリズムが現在の仕事に活かされています.今後も,NHKのNYからの佐藤さんによるレポートをご期待ください.